《私と癌という病気》

 2006年7月、前立腺癌そして8月に肝臓癌の告知を受けた。

 肝臓癌はCT検査の際に偶然にも見つかり3cmにもなっていた。

 一度に2ヶ所の癌である。・・・

 還暦を過ぎた頃より、なんとなく追弔記事が気になる・・・、

 著名人の73歳逝去がなんと多いことか?・・・

 自分の寿命も73歳過ぎではと家族に冗談を言っていたのだが・・・

 ちょうど73歳にして本当に癌になったわけで、大変な驚きと・・・最悪!

 悔しかった、悲しかった・・・

 だからと言って、人間そんなに簡単に割り切れるものではない。

 当然のことながら、まだまだ逝きたくなし、今、黄泉の世界へ行って

 しまっては家族は大変悲しみと多大な迷惑をかけることになる。

 なんとしても生き延びたい、癌になんか負けたくない・・・

 10月に肝臓切除手術をうけた。前立腺癌は翌年の7月

 粒子腺(放射線)治療をうけ、癌を克服すべく努力している。

 癌を意識することで俄然自分の余命ということを

此れまで以上に強く意識するようになった。

 手術より2年になる、もう余命がほんの少ししか

残されて居ないのではと、考えるとき・・・

 癌になって、自分の今までの生き様や、此れからの自身の

 人生という時間の使い方を真剣に考えるようになる。

 今まで以上に日々の過ごし方、人との関わり方、身の回りの

 出来事や事柄を、きちんと心に刻んで丁寧な生き方をしたいと思う・・・

 自身一番大切なことは余命があと何年あるかではなく、今を含めて

 此れからの人生をどれくらい丁寧に大切に生きていけるか!・・・

 癌を抱えた私が心の底より日々思うのだが・・・


「生かされて 生きる命を 思わずや

          つづかある日も つづかなき日も」



2008/10/6



































 《運命と流れ》

 物事の流れというのは非常に面白い。

 駄目な時には何をやっても本当に駄目なようだ。

 考える事、成す事、次から次と悲惨な事態に遭遇して、
 
 その結果精神的にも肉体的にも疲れ果て、判断を誤り、

 おかしな行動をとり、ますます事態が悪化深みに入ってしまう。

 ところが逆に、物事が順調に動く時期というのがあるようで、

 自分の努力以上の成果があがったり、または偶然に偶然が重なって、

 とんとん拍子に良い方向に方向にと事態が動き出したりする。

 事態が好転すればするほど、落ち着いて物事を判断できるから、

 ますます事態は良い方向に転がっていく。

 人生ってものは、こんな事の繰り返しで山あり谷ありのようだ。

 だとすると・・・物事が悪い方向に転がっている事に気付いたら、

 浅慮せずに、じっと事態をわきまえ、耐えて嵐の去るのを待ち

 気持ちを落ち着けることが大切だろう。

 また、物事が良い方向に転じ出したとしても、

 やはり気持ちを落ち着けて最悪だった日々のことを忘れず

 冷静に日々の生活大切に対処すべきだろう。

 このように考えてみると、流れの良し悪しには左右されずに、

しっかりと 自分の足元を見ながら、自分の夢を大事に生きていくことが

最も肝要なのだろうと思う。